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競合特許の出願戦略について

他社の特許を参考にして、新技術特許を取得したい場合、既存特許からどの程度違いがあれば、新しい特許として認められるのでしょうか?
山田健一 さん
2023-09-22 20:21

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湯澤 亮 弁理士
他社特許を参考とした新技術とは一般的には改良発明と呼ばれまして、以下、改良発明を権利化する際の一般論を説明します。 改良発明とする場合には、基本的には、①構成の差異をつける(新規性)こと、②先行技術と比較した有利な効果(つまり、効果の同質顕著性や異質性に基づく進歩性)をもたせること、が必要です。 構成の差異については、例えば、他社特許の構成がA+B+Cなら、本願発明はA+B+C+Dとすることが構成の差異をつけることに該当します。ここで、本願発明をA+B+C'などの内的付加(属性限定)することは構成の差異と認められない可能性が高くなることから注意が必要です。 また、先行技術と比較した有利な効果とは、簡単に言うと本願発明の効果の凄さのことです。 先行技術と本願の効果の比較においては、基本的に2パターンあり、①同質顕著性、つまり同じような効果でありながら、その度合いが数倍~数十倍となる効果と、②異質性、つまり、先行技術の効果とは全くことなる新しい効果とがあります。 有利な効果の主張度合としては、異質な効果の方が進歩性をし易くなります。
2023-09-23 22:38

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